ニュース・フラッシュ
2008年1月16日
シドニー
永井正博
中国:Sinosteel社、Midwest社の買収にハードル
中国のSinosteel Corporation(中国中鋼集団公司、以下Sinosteel社)は、Midwest Corporation Ltd.(本社パース、以下Midwest社)に対して資産適正評価手続き等の条件を前提として、キャッシュで11.9億A$(5.60A$/株)の買収オファーをしたが、Midwest社とは未だSinosteel社は、秘密遵守協定に合意しておらず、資産適正評価手続きを開始していないと報告した。
Midwest社は、役員会は引き続き、条件付提案の期限と条件を議論していると述べ、株主に対して繰り返しMurchison Metals社(本社パース、以下Murchison社)のオファーを拒絶するよう勧告している。
Sinosteel社は、クリスマスの前に資産適正評価手続きを開始することとしていたが、秘密遵守協定とMidwestの最大株主レベルの議論により取りやめている。
David Law氏所有のArmadale Offshore社が、Midwest社株の13.3%を単独で所有しており、実際には株の約50%をコントロールしていると考えられている。Law氏が、Sinosteel社に5.60A$/株以上の買い取りを求めたと言われている。
Sinosteel社は、最近、Midwest株を市場から購入し、5%に近づいていると報じられている。
Sinosteel社のオファーは、ライバルのMurchison社の1:1.08というオファー(価値は595百万A$)をしのいでいる。なおMurchison社の期限は1月23日である。


