ニュース・フラッシュ
2008年1月18日
シドニー
永井正博
Allegiance社、Zinifex社の買収オファー拒絶
Allegiance Mining社(本社シドニー、以下Allegiance社)は、1月17日、Target Statementを発表し、正式にZinifex Ltd.(本社メルボルン、以下Zinifex社)の買収オファーを拒絶した。
Allegiance社は、同社の将来の資源量の可能性を認識していないとしてオファーを断った。Zinifex社の775百万A$(1A$/株)のオファーは、Aveburyニッケル鉱山のほかに所有している、Allegiance Nickel Province(タスマニア州)のポテンシャルをカバーしきれていないとしている。Allegiance Nickel Provinceは広さが87km2あり、その90%は探鉱されていない。
一方、Zinifex社は、Allegiance社の Target Statementは情報不足であると表明している。Allegiance社は、何故1A$/株で不足なのかの拒絶の金額ベースでの証拠がなく、または第三者機関による埋蔵量の分析が提供されていない。さらに収益見込みやキャッシュフロー、将来の鉱山開発と選鉱場拡張に関するコストの情報が全くないとしている。
また、Zinifex社は、1月17日に外国投資調査委員会(Foreign Investment Review Board)の承認を得たことも明らかにした。
Allegiance社は、会社の役員のみがAvebury鉱山と将来の会社のポテンシャルを評価できるものと確信していると述べ、また、対抗オファーについて他の関係者にアプローチしていることも明らかにした。
