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2008年1月19日
ロンドン
フレンチ香織
欧州:ECHA(欧州化学物質庁)、SVHC(高懸念物質)の使用認可リスト草案のパブリック・コンサルテーションを開設
ECHA(欧州化学物質庁)は1月14日、REACH規制に関する最初のSVHC (高懸念物質)の使用認可(Authorisation)、リスト草案を公開し、利害関係者に対するパブリック・コンサルテーション(以下“PC”)を開設した。2008年6月30日に公開された候補リストのPCでは、塩化コバルト(Ⅱ)及びヒ酸鉛を含む15種類の化学物質が公表されていたが、今回の認可リスト草案では、上記2種を除いた7種に絞られている。これは、候補リストから、①化学物質の性質、②その化学物質の使用特性、③認可条件に関する使用量の優先条件によって、第一優先の認可リストが選定されたためである。但し、ECHAの発表によれば、現在では、その他8種は優先されていないが、後段階で、認可リストに対する優先候補として再考査される可能性が高い。
本PCは、2009年4月19日までに設けられ、その後、2009年6月1日までには、本庁から欧州議会へ、REACH付属書XIVに含まれる最初の化学物質の提案(Recommendation of Substances)が提出される予定である。なお、本庁によれば、本PCにより本リスト上の化学物質に対する認可条件を考査し、認可の免除がなされるべき特別使用法の意見が得られるよう期待されている。(ECHA公式HP:http://echa.europa.eu/doc/press/pr_09_01_consultation_substances_authorisation_20090114.pdf )
