ニュース・フラッシュ
2008年1月21日
メキシコ
小島和浩
メキシコ:エヒド問題でプラトサ鉱山の試験操業を中止
エクセロン・リソーシズ社(Excellon Resources Inc. 本社トロント)は、隣接するエヒド(共有農地)所有者等によるアクセス道の通行制限を受けたため、メキシコに保有するプラトサ(Platoza)鉛亜鉛鉱山の試験操業を中止した旨、1月16日付け同社HPに発表した。同鉱山は、ドゥランゴ州北東部に位置し、現在約4,000t/月の粗鉱を生産。生産された粗鉱は、ペニョーレス社保有のナイカ鉱山ヘ運搬売却され、同鉱山の選鉱プラントで処理されている。2007年同社会計年度(06年8月~07年7月)の生産量は、銀2.34百万oz(72.8t)、亜鉛8.94百万lb(4,050t)、鉛10.3百万lb(4,666t)である。
エクセロン社は、エヒド所有者等による鉱山へのアクセス道の通行制限を、エヒドの買収または賃借に関する交渉への圧力戦術とみなしている。2007年後半に同社は、メキシコ当局より提示された評価額を超える額での買収を所有者側に申し入れたが、買収についての合意は未だなされていない。現在、換気、水のポンプアップ等の鉱山を維持するための活動への通行は許容されているが、同社はこの抗議活動が中止されるまで同鉱山の試験操業を中断する。
