ニュース・フラッシュ
2008年1月25日
メキシコ
小島和浩
エルサルバドル:パシフィック・リム社(カナダ)、エル・ドラド鉱山開発による環境影響を否定
1月22日付け業界情報等によると、パシフィック・リム・マイニング社(Pacific Rim Mining)は、エルサルバドルのカバニャス県に保有するエル・ドラド金銀プロジェクト(資源量は金換算で1.43百万oz(44.5t))が環境に深刻な影響を及ぼさないとの声明を発表した。
この声明は、同プロジェクトが30,000ℓ/日に及ぶ水を消費するとの地元の懸念が報道されたことへの反論として発表された。また、鉱山開発反対派は、同社が金銀回収のために使用するシアンが水源と土地を汚染する可能性があると非難している。これらの懸念に対して、パシフィック・リム社は、鉱山開発によって水の状況は、改善されるか最悪の場合でも現況と変わらないと反論し、また、環境影響評価報告の作成過程において、数々の会合の開催、パブリックコメントの受け入れを行い、地域社会の懸念を反映した上で同報告を提出したと主張している。さらに、同社は本プロジェクトが環境に与える影響は極めて些少で、特に水に関する問題は存在しない旨、述べている。
なお、経済省及び天然資源環境省(MARN)の同プロジェクトに対する開発許可は、プロジェクトに対する抵抗により保留されている。
