閉じる

ニュース・フラッシュ

2008年1月28日 バンクーバー 武富義和

カナダ:Goldcorp社、アルゼンチンの輸出課税に対抗し、同国での探鉱凍結を検討

 カナダのGoldcorp社は、アルゼンチン政府が1993年に定めた30年間の税制の安定という約束を解消した金属への新たな輸出課税に反対するため、アルゼンチンでの探鉱を凍結するだろうと述べている。
 アルゼンチン政府は、2007年12月末に金属に対する10%の輸出税、金生産に対し5%課税することを決定している。これに対し、同国で鉱業活動を行っているXstrata、Rio Tinto、AngloGold Ashantiも反発しており、既にアルゼンチン政府を提訴しており、新税の差し止めについて法廷で争う構えである。一方では、Valadero鉱山(2006年の金生産量511千oz)のオペレーターであるBarrick Goldは、既に、2005年からの金生産に対し暫定的に5%の輸出税を支払っており、会社により対応が異なっている。
 Goldcorp社は、この輸出税問題について、カナダ連邦政府に対して近々行われるアルゼンチンとの政府間協議で取り上げるよう要請している。
 Goldcorp社は、アルゼンチンで最大規模の銅-金鉱山であるAlumbrera(オペレーターはXstrata社。2006年の銅生産量179千t、金生産量641千toz)の権益を37.5%保有している。

ページトップへ