閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2008年2月4日 バンクーバー 武富義和

カナダ:ユーコン州での銅山開発により河川汚染の恐れ

 地元紙によると、ユーコン州に建設が予定されている銅鉱山によりユーコン川の汚染が懸念されている。
 バンクーバーベースのジュニア企業Western Copper社が150百万$をかけてユーコン州Carmacsの北西13kmに位置するWilliams Creekに露天掘りの銅鉱山建設し、Heap Leachingによる銅回収を検討している。Heap Leachingを行うエリアは、Creekに隣接しており、最終的には31.5haに及び、1tの鉱石処理に当たり25㎏の硫酸を使うと言われている。
 この計画に対し、一般にLeachingはアリゾナ州のような乾燥地帯で行われており北米大陸北部での実績がないこと、企業が行ったLeaching Testは小規模であり、信頼性が十分でないこと等から懸念がもたれている。
 しかしながら、ユーコン環境社会委員会は、リスクはうまく管理できるとの判断をしている。環境に関する同委員会への意見は2月6日まで受理され、最終判断はユーコン州内閣に委ねられる。
 ユーコン川は、BC州北西部から始まり、ユーコン州、アラスカ州を跨ぎ、ベーリング海に注いでおり、その長さは3,700kmに及ぶ。この川には毎年1.5~2.5万匹のChinook Salmonが遡上しており、Williams Creekは重要な養魚場となっている。

ページトップへ