ニュース・フラッシュ
ブラジル:ValeによるXstrata買収交渉は良い結果をもたらし得る
1月29日付の地元業界紙によると、コンサルタント会社J MendoのJose Mendo Mizael de Souza社長はリオデジャネイロに本社のあるValeによるスイスXstrataの買収は良い結果を生む取引となるであろう、と語った。「ブラジルとValeの双方にとってこの取引は良い結果を生むと信じている。しかし、良い結果を生むためには、Valeが現在持っているダイナミズムを失わず、かつ投資適格の格付けを保持しつつ体制を再構築しなければならない。」とSouza氏は述べた。
Valeは今週初めに、実現し得る買収内容についてXstrataの管理部門と対話を続けていると語ったが、実際の交渉はいかなる具体的結果も生み出していない。この取引は900億US$の価値が見込まれ、成立すれば買収資金調達のため株式発行が必要となる。「買収合併でスケールを大きくし利潤を得るという国際的な傾向があるのは明らかである。鉱業活動は鉱山の大きさや鉱床のポテンシャルに依存しており、特に世界で大きな展開をし続けるためにはスケールは本質的なものとなる。」とSouza氏は語り、Valeはここ数年規模拡張の戦略で成功してきていると付け加えた。「私の考えでは、Valeは既に成し遂げてきていることを継続し、かつXstrata買収について深く研究すべきである。Valeはそれを実行する能力を有している。」と述べた。
地元及び国際報道機関は、Valeが今週にも買収の詳細について開示するとの予測を報告している。「このサイズの買収操作及び一時的な金融市場の混乱は、一方で複雑さを引き起こし、もう一方でリスクを生む」と付け加えた。Valeは世界最大の鉄鉱石生産者である一方、Xstrataの主な鉱業資産は銅、ニッケル、亜鉛、石炭である。
