ニュース・フラッシュ
2008年2月6日
リマ
西川信康
ペルー鉱業協会、2008年生産拡大、探鉱投資は前年と同ベースと予測
業界紙等によると、ペルー鉱業協会のクルス会長は、2008年の銅・亜鉛精鉱生産は2007年を上回るとし、銅はCerro Verde、亜鉛はCerro Lindoの生産拡大又は開始によって着実に増産するとの考えを示した。一方、銀及び鉛は2007年と同レベルの生産量を維持するとしたほか、金生産は2008年第4四半期に生産開始予定のCerro Corona鉱山が、順調に操業開始すれば若干上昇する見通しであるとした。
また会長は、2008年の鉱業投資で最も重要なのはCerro Corona鉱山(Gold Field)の建設完了と操業の開始であるとしたほか、同年の探鉱投資額は2億8千万$が予定されていることを明らかにした。
その一方で、この探鉱投資額は世界全体の5%に過ぎないとし、ラテンアメリカ内でもペルーの探鉱投資対象国としての地位が低下しつつあると警告した。その大きな原因は地元住民による反鉱山運動であるとし、最も活発な地域としてカハマルカ県及びピウラ県をあげた。
