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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2008年2月11日 メキシコ 小島和浩

パナマ:ペタキージャ銅プロジェクトの開発コストは35億US$に増加する見込み

 インメット・マイニング社(Inmet Mining Corp. 本社トロント)、ペタキージャ・カッパー社(Petaquilla Copper Ltd. 本社バンクーバー)、及びテック・コミンコ社(Teck Cominco 本社バンクーバー)は、パナマに保有するペタキージャ銅プロジェクトの開発コストが、当初試算の17億US$を遙かに越える35億US$に達する見通しであることを、2008年2月8日付け各社HPに発表した。発表の概要は以下のとおり。
 AMEC Americans社が実施している同プロジェクトのエンジニアリング及び設計調査の中間報告によると、機材及び建設費の全般的なコスト増に加えて、浸食制御、水質管理及びその他の環境保護対策の改善を含むプロジェクトの見直しによって、同プロジェクトの開発経費は大幅に増加する見込みである。35億US$と試算された開発コストの内訳は、石油を燃料とした火力発電所の建設費約500百万US$、港湾施設の建設費280百万US$、予備費515百万US$等であるが、運転資本(working capital)及びインフレは含まれていない。また、操業開始後10年間における副産物クレジットを含めた平均キャッシュコストは、0.85US$/lb-Cuと見積もられた。
 2007年初頭に発表されたFSによると、同プロジェクトの粗鉱処理量は12万t/日(品位は銅0.5%、金0.09g/t、モリブデン0.01%)、マインライフ23年間での総生産量は銅4.45百万t、金1.63百万oz(50.7t)、モリブデン59,500tと試算されている。

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