閉じる

ニュース・フラッシュ

2008年2月12日 サンティアゴ 平井浩二

チリ鉱業界、マイニング・プロジェクトに220億$の投資を計画

 2月4日付地元紙は、チリの鉱業界は投資ブームに沸いており2007~11年の5年間における鉱山プロジェクトへの投資総額は220億$に達するであろうと報道した。
 COCHILCOの調査によると、中国やインドといった巨大市場を有する国々における需要が堅調なため、銅価格は当面3.0US$/lbを下回ることはないと見られており、チリにおける鉱山プロジェクトへの投資は堅調である。
 2008年3月末にはCODELCOのGabriela Mistral鉱床の生産が開始される予定で、2008年末には年間10万tの生産を見込んでいる。また、CODELCOは、Chuquicamata鉱山の坑内採掘化プロジェクトとMinistro Hales鉱山の開発プロジェクトを実施する予定である。Chuquicamata鉱山の坑内採掘は2018年に生産開始、Ministro Hales鉱山は2009年の半ばに建設が開始される予定である。この他、Radomiro Tomic鉱山の硫化鉱リーチング・プロジェクト、Andina鉱山の拡張が計画されており、2008年だけでCODELCOは20億US$を投資する予定である。
 一方、民間では、Antofagasta Minerals社がEsperannzaプロジェクトに15億$を投資する計画である。同プロジェクトは2008年第1四半期に工事を開始し、2010年半ばに生産を開始する予定である。また、Collahuasi鉱山の増産第1フェーズ、Anglo AmericanのLos Bronces鉱山の増産計画、BHP BillitonのEscondida鉱山増産計画第Vフェーズ等が計画されている。金プロジェクトではBarrick GoldによるPacua LamaとCasalesの両鉱床の開発プロジェクトが計画されている。

ページトップへ