ニュース・フラッシュ
2008年2月15日
リマ
西川信康
ペルー:ドル相場下落により鉱山コストが上昇
業界紙等によると、ドル相場が1$=2.9ソーレスを割りこみドル安がいっそう進んでいることを受け、モラレス元鉱業協会会長は、鉱山は人件費等コストの大部分を現地通貨(ソーレス)で支払う一方、鉱産物輸出売上はドル建てであることから、コスト上昇問題に直面していると指摘するとともに、ペルー工業協会(SNI)や輸出業協会(ADEX)などが政府に対しドル建ての納税を許可するよう働きかけていることに同意を示した。
また、現在国に対して納付される所得税の半分及び消費税の40%が鉱業に由来しているが、鉱山会社の収益がドル下落によって減収となることから、2009年度の納税額は低下するだろうとの見通しを示した。
