ニュース・フラッシュ
2008年2月17日
シドニー
永井正博
豪州:西オーストラリア州、進まない鉱区申請
地元紙等によると、オーストラリアでは鉱山の採掘・探鉱鉱区設定の際に、先住権保有者の土地使用合意が必要であるが、資源ブームによって、2007年2月に、西オーストラリア州産業資源省に提出された鉱区申請書は、18,700件を記録した。1年後の現在、依然として16,954件の未処理案件が残っている。州政府はこの未処理件数の数を、3百万A$の予算を配分して3年以内に5,000件まで減らすことを計画している。
州政府は、地域の標準的文化遺産協定(Regional Standard Heritage Agreements:RSHA)は、鉱山会社と伝統的土地所有者の双方が、守るべき文化遺産を明らかにし鉱業権設定のための合意に至るガイドラインを示しており、RSHAによって鉱業・探鉱会社の申請プロセスを迅速化すると述べている。
しかし、鉱業・探鉱会社協会は、RSHAガイドラインに従っていない金銭的保証方式を求める伝統的土地所有者の数が増加していると述べている。
