閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2008年2月25日 バンクーバー 武富義和

カナダ:Barrick Gold、Rio Tintoの子会社から17億US$で金鉱山の権益を取得

 Barrick Goldは、Kennecott Exploration(Australia)社(Rio Tintoの100%子会社)から、現金16.95億US$で米国Nevada州のCortez鉱山の権益40%並びにCortez Hills開発プロジェクトの権益を取得し、完全支配下におくと発表した。手続き完了は2008年第1四半期を見込む。
 Cortez鉱山買収により増加する金量は4.6百万ozといわれており、買収単価はオンス当たりで換算すると380US$となることから、アナリストは、過去2か年の金鉱山買収実績単価350US$/ozと概ね差がないと判断している。
 Cortez鉱山は2009年の終わりから2010年の初めにかけて操業開始の予定であり、950千~1百万oz/年の生産を見込む。キャッシュコストは280~290US$/ozを想定しており、Barrick Goldの2008年の想定している平均的コスト390~415US$/ozよりも大分低くなっている。
 Barrick Goldは、2006年3月のPlacer Dome社買収を通してこのプロジェクトの60%の権益を保有しており、相手方であるRio Tintoに対し、優先交渉権を持っていた。Rio Tintoは、売却益をAlcan買収の返済に充てる。
 Barrick Goldは、今回の買収で金埋蔵量が4.6百万oz積み増され、125百万ozとなる。

ページトップへ