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ニュース・フラッシュ

鉱種:
タングステン レアメタル
2008年2月26日 サンティアゴ 菱田 元

ブラジル:Mineracao Tomaz Salustino社、2008年のタングステン鉱石売上を増加

 2008年2月18日付の地元業界紙等によると、ブラジルの鉱山会社Mineracao Tomaz Salustino社の財務部長Rogerio Barreto氏は、灰重石(タングステン鉱石)の売上が2007年は約150tであったが、2008年は180~200tに達するであろうと述べた。同氏は2008年の売上増加予想は主にブラジル国内の高い需要を反映していると述べ、製品は国内鉄鋼メーカーに供給する他、中国、オランダ、イスラエルにも輸出すると付け加えた。
 「2007年の実績は上半期と下半期に分かれ、上半期は為替レートの関係から輸出が好調であったが、下半期はブラジル国内のローカル市場への出荷の方が利益を生んだ。」とBarreto氏は述べた。一方、灰重石の需要はブラジル国内外ともに供給を上回ってきており、「現在の生産量が限られていることから、2007年より生産設備の拡張を開始した。」と同氏は述べた。
 Mineracao Tomaz Salustino社はブラジル北東部Rio Grande do Norte州でBrejui灰重石鉱山を操業しており、現在の生産量は月産約15tである。
 ブラジル政府と同社は2007年7月に鉱山の生産規模拡張のための財政優遇契約を締結しており、「我々はこの拡張に約百万レアル(572,000US$)をつぎ込むことを計画している。」と同社役員は述べている。結果として、2008年には生産能力が約25%まで拡張されることが期待されている。

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