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ニュース・フラッシュ

2008年3月4日 サンティアゴ 菱田 元

チリ:SQM社2008年も、引き続き使用エネルギーの効率化に努める

 2月28日付の地元業界紙によると、チリの非金属鉱山会社SQM社のCOO Patricio Solminihac氏は、同社は2008年のエネルギーコストを天然ガスにほとんど依存せずに下げることを重要課題としていると述べた。
 「2007年はアルゼンチンからの天然ガスをほとんど使用せず、操業には石油やディーゼル燃料に頼る必要があった。」とPatricio Solminihac氏は語った。SQM社は操業設備を準備する際に、天然ガスなしでもフル操業できるよう必要な措置を講じたとのことである。チリへの唯一の天然ガス供給者であったアルゼンチンが自国のエネルギー不足のためにチリへの供給停止の措置を取った後、チリのほとんどの鉱山会社はSQM社と同様の対策を講じなければならなくなった。
 Solminihac氏は2008年に状況が変わることは期待しておらず、結果としてSQM社は高いコストを維持することになるだろうと述べた、SQM社のコストは主として電力により押し上げられ、2006年の175百万US$から2007年は200百万US$に上昇した。しかし、このコスト上昇にもかかわらず、利益は2006年の141百万US$から2007年の180百万US$に上がっており、これは売上げの伸びと多くの製品の価格に依存している。
 同社の主な製品のうちの一つであるリチウムの価格が2008年はこれまでのところ若干下向いているが、このことを同社は予想していたとSolminihac氏は述べた。
 SQM社は世界で有数の工業原料鉱物資源の生産者で、そのほとんどをチリ北部第Ⅱ州の鉱山から生産している。

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