ブラジル：非土地所有団体の抗議運動がMinas Gerais州のVale鉄道を占拠

　3月10、11日付の地元業界紙によると、ブラジルMinas Gerais州の非土地所有団体(MST)の抗議者がVale操業のVitoria a Minas鉄道(EFVM)を3月10日午前に占拠し、同日夜に開放したとのことである。EFVMは全長905kmでMinas Gerais州とEspirito Santo州の主要51都市を結んでいるが、この占拠によりValeは鉄道の運行を中止し、鉄鉱石1日分の約30万t及び旅客の輸送がストップした。
　Valeは声明の中で｢我社は社会責任に引き続き取り組んでいくこと、及び操業している地域の持続的発展を再確認すると共に、我々の資産及び従業員の生活を脅かすMSTによる暴力を強く非難する。｣と述べた。Valeは別のプレス発表で、MSTが3月8日にMaranhao州にあるValeの銑鉄製造子会社Ferro Gusa Carajasに侵入し、木炭製造施設を破壊したとも述べた。
　Valeはリオデジャネイロに本社を持つ世界最大の鉄鉱石生産者である。