ニュース・フラッシュ
2008年3月20日
シドニー
永井正博
豪州:Iluka社、Jacinth-Ambrosiaミネラルサンドプロジェクト開発のため増資
Iluka Resources Ltd.(本社パース、以下Iluka社)は、南オーストラリア州Eucla BasinのJacinth- Ambrosiaミネラルサンドプロジェクトの開発資金353百万A$を調達するために新規株を発行する。また、融資機関と現在のローンを延長する500百万A$の借り換え契約にも合意した。
Iluka社は、株主に所有の7株ごとに4株を30%割引の2.55A$/株で提供することを提案している。3月20日までに97百万株を発行し、248百万A$を確保しており、更に105百万A$も確保することとしている。
Jacinth-Ambrosiaプロジェクトは、南オーストラリア州Cedunaから200km北西に位置する。資本コストは、約450百万A$と見込まれていたが、限定的FS完成後、5月の役員会で開発提案が提出される。
Jacinth-Ambrosiaプロジェクトは、300,000t/年のジルコンを2011年から生産する予定である。これは世界の生産の20~25%となる見込みである。Jacinth-Ambrosiaプロジェクトは、他のミネラルサンドより、ジルコン品位が高いことからIluka社にとって重要である。現在、ジルコンは700~800US$/tで取引されているが、ルチルは400~500US$/t、イルメナイトは、80~100US$/tである。
