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ニュース・フラッシュ

2008年4月1日 シドニー 永井正博

豪州:連邦野党、インドへのウラン輸出禁止は偽善的と非難

 連邦野党の外交スポークスマン(影の外務大臣)のAndrew Robb議員は、Rudd政権のインドへのウラン輸出禁止政策は偽善的だと非難した。
 Robb議員は、Rudd政権のインドへウランを売らないという政策は、いかに2国間の外交・経済関係に打撃を与えるか、また、この決定は、従来の核不拡散の立場からも豪州が温室効果ガス削減のため世界をリードする立場からも、支持できないものだと述べた。
 Robb議員は、1980年代の豪州のフランスへのウラン供給は、フランスが1992年に核不拡散条約を批准する前に行われたと述べ、それ故、禁止政策は偽善的でRudd首相に、政策を変更させたいと述べた。
 Robb議員は、インドは2015年までに世界で第3位のCO2排出国となるので、豪州は、インドの原子力発電所のために、ウランを供給すべきだと述べた。豪州のウランを使用している国々は、豪州すべてのCO2排出量とほぼ同量のCO2を排出せずに済むことができると述べた。

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