ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 金 ベースメタル
カナダ:金生産ジュニア3社が合併し、中堅鉱業会社へ
豪州、ブラジル、メキシコに権益を持つNew Gold社(バンクーバー)、Peak Gold社(バンクーバー)、Metallica Resources社(コロラド州センテニアル)の3社は3月31日、合併することで合意したと発表した。3社合併により時価総額の合計は16億$となる。
存続会社はNew Gold社でPeak Gold社の1株に対してNew Gold株0.1株、Metallica1株に同0.9株を割り当てる。新会社の埋蔵量(確定+推定)は金が3.2百万oz(99.5t)、銀が65.3百万oz(2,031t)、銅が986百万lb(約450千t)。豪州、ブラジル、メキシコに3つの操業鉱山、チリ、カナダに開発プロジェクトを有しており、2008年の金生産量は約297千oz(9.2t)、2009年には335千oz(10.4t)、2008年のキャッシュコストは340US$/ozを見込む。キャッシュフローも500百万US$あることから、機関投資家の関心を呼ぶと期待している。
Peak Gold社は、2007年、Goldcorp社より2つの鉱山を現金200百万C$と株式(100百万C$相当)で買収しており、Goldcorp社のIan Telfer氏が役員に名を連ねていたことから、市場ではSilver Weaton社の再来かと期待されたが、同社の株価は低迷を続けていた。また、昨今の信用収縮に伴い、投資家はリスクに敏感になってきており、操業鉱山を1つ持つぐらいではジュニア企業の資金調達は厳しく、投資家は時価総額が10億C$以上の会社を求めている。このような中、3社の株式を2~5%保有するPierre Lassonde氏が発案者となり合併が成立した。
発表を受けてトロント証券取引所に上場しているNew Gold社とMetallica社の株価はそれぞれ2%、8%高となった。また、TSX-Vに上場しているPeak Gold社の株価は11.5%高と急騰した。
