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鉱山開発費の高騰はシニア企業にとって有利?
カナダの投資銀行RBC Dominion Securities社の調査によると、この1年半で主要プロジェクトの開発投資コストが5割以上、上がったと報告している。その要因として、カナダオイルサンドを例にとり、熟練労働者不足による賃金上昇、過去2年間にわたり年率40%も上昇している鉄、セメント等材料コストを挙げている。
鉱業においてはNovaGold Resources社とTeck Comincoが進めるBC州Galore Creekの開発投資額が2005年10月時点の1,102百万C$から2007年10月では5,000百万C$に跳ね上がり、現在、プロジェクトの再構築を図っている。このような投資額上昇は珍しくなく、アラスカのDonlin Creek、豪州のBoddington、パナマのPetaquilla、ルーマニアのRosia Montana等の各プロジェクトにおいても同様で大幅に上昇している。このように開発投資コストの増加は新規プロジェクトへの投資に対して高いリスクとなっている。
一方、BHP Billiton、Barrick Gold、Xstrata等非鉄メジャーは、金属価格高騰により過去3年間にキャッシュフローが3倍となっている。これに対し、保有する既存鉱山は年々鉱量が枯渇してきており、代替鉱山を必要としている。これらメジャーは、初期探鉱に費用を費やすより生産が確実視されているプロジェクトを持つ企業の買収の方が即効性があり、望ましいと考えているようだ。
高騰続けるプロジェクト開発費用の一例
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プロジェクト |
場所 |
権益保有者 |
投資額(百万$) |
|
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当初 |
変更後 |
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Galore Creek |
BC州 |
Teck Cominco 50% |
1,102 |
5,000 |
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Boddington |
豪州 |
Newmont 66.6% |
1,500 |
4,500 |
|
Donlin Creek |
アラスカ州 |
Barrick Gold 50% |
2,130 |
3,900 |
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Petaquilla |
パナマ |
Inmet社 48% |
1,708 |
3,500 |
|
Rosia Montana |
ルーマニア |
Gabriel Resources社 80% |
638 |
1,000 |


