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ニュース・フラッシュ

2008年4月15日 サンティアゴ 平井浩二

チリ:CODELCO Norte、Chuquicamata鉱山の坑内掘を2018年より開始

 4月9日付け地元業界紙の報道によると、CODELCO NorteのSergio Jarpa所長は第7回CRU世界銅会議において、Chuquicamata鉱山の坑内掘操業を2018年から開始する予定であることを明らかにした。現在、Chuquicamata鉱山で露天掘採掘している鉱体は2018年までに枯渇する見込みで、生産を継続するためには下部鉱体の坑内採掘が必要である。
 また、同所長はCODELCO Norteが進めているAlejandro Halesプロジェクト(旧Mansa Mina)について、2011年より予備的採掘を開始し、2013年より生産を開始する見込みであることを発表した。Chuquicamata鉱山坑内掘及びAlejandro Halesプロジェクト開発はいずれも概念設計段階であるが、CODELCO Norteの品位低下による生産量減少に対する有効な対策であるとされている。Jarpa所長はAlejandro Halesプロジェクトの操業及びChuquicamata鉱山の坑内掘の開始によりCODELCO Norteの平均品位は大幅に改善する見込みであるとコメントした。また、今後Radomiro Tomic鉱山で硫化鉱を採掘し、Chuquicamata鉱山の選鉱場にベルトコンベアー輸送する計画である。同山の硫化鉱採掘は、Alejandro Halesプロジェクトの生産開始が遅れた場合の対応策とされている。
 同氏は、CODELCO Norteの2008年の銅生産量は2007年の896千tから減少し830千tとなるが、上記プロジェクトの実施により、Alejandro Hales開発後には再び生産量900千t/年体制となる見込みであるとコメントした。

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