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ニュース・フラッシュ

2008年4月15日 北京 土屋春明

中国:国土資源部、中国初の「全国地質探査企画」を発表、施行へ

 安泰科によれば、国土資源部は、2008年4月2日、2020年までの中国地質探査活動の指針として、「全国地質探査企画」を発表、施行した。「企画」の内容は、現状と情勢、原則と目標、資源の総体的分布、エネルギー鉱産資源の探査、非エネルギー重要鉱産資源の探査、鉱山地質作業、基礎的地質調査、地質的災害・地質環境の調査監視、地質資料の開発利用、科学イノベーションと地質探査分野の開拓、実施の組織と保障措置という12部分から構成されている。
 「企画」では、2010年までの目標として次の5点を挙げている。(1)鉱産資源探査を推進し、国内の鉱産資源供給能力を大いに高める。(2)基礎的地質調査の水準を高め、陸上国土面積の25%分に対する1:5万の地質調査を実施する。(3)海洋地質調査で重要な進展を遂げ、中国海域の50%分に対する1:100万の海域調査を実現する。(4)地質環境と地質災害調査・監視能力を高め、災害対策と地質環境保護の水準を高める。(5)地質科学イノベーション能力を強化し、サポート水準を高め、国家クラスの地質データベースを構築する。
 エネルギーと非エネルギー鉱産資源探査では、石炭、石油、天然ガス、ウラン、炭層ガスなどのエネルギー鉱産資源及び鉄、銅、アルミ、鉛、亜鉛、マンガン、ニッケル、タングステン、錫、カリ塩、金などの非エネルギー鉱産資源が重要対象とされている。石油・ガス探査においては9か所の重要地域と12か所の新規地域が、石炭資源探査においては11か所の調査評価地域と52か所の重点探査地域が企画されている。また、非エネルギー鉱産資源探査では、123か所の重点調査評価区及び161か所の重点探査区域が企画されている。

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