ニュース・フラッシュ
2008年4月17日
シドニー
永井正博
豪:Rio Tinto、2008年第1四半期操業レビュー報告
Rio Tintoは、2008年第1四半期の操業レビューを公表した。
Rio Tintoのアルミニウム生産は、Alcan社の買収により1,025千t(対前年同期比386%増)であるが、2007年のAlcan社のデータを加味した試算(pro forma)ベースでは2%増である。アルミナ生産は、2,220千t(同236%増)、試算ベースで10%増である。ボーキサイト生産は、8,798千t(同106%増)であり、試算ベースでも20%増を達成した。
鉄鉱石生産は、アナリストの予想は下回ったものの、サイクロンと電力不足の影響をHope Downs鉄鉱山とYandicoogina鉄鉱山からの生産が打消して、37.4百万t(同16%増)と過去最高を記録した。Hope downs鉱山の鉄鉱石生産は538千tで、2009年までに生産能力30百万t/年とする計画の途上にある。Hamersley社は8鉱山合計で27.016千t(同13%増)であった。
銅生産は、Kennecott UtahのBingham鉱山(米国)とNorthparkes鉱山(NSW州)の減産で185.6千t(同6%減)となった。
第1四半期の間に、2008年の約100億US$の資産売却計画のうち2件が合意に達した。Greens Creek 銀、鉛、亜鉛鉱山(アラスカ)が750百万US$でCortez金鉱山(ネバタ)が16.95億US$である。
一方、地元紙によると、この報告書の公表によってBHP Billitonが3.4対1の買収オファーを4対1とするのではないかという憶測が広まったが、Rio TintoのCEO、Tom Albaneseは、BHP Billitonより多く生産し、会社を渡すようなことはしないと述べた。
