カナダ：BC州政府、廃止銅鉱山修復に資金手当し河川浄化を図る

　BC州環境省Barry Penner大臣は、バンクーバー島の廃止銅鉱山を修復し、河川浄化により鮭、ます等水産資源の回復を支援すると発表した。
　この廃止鉱山は露天掘の旧Mount Washington銅山で、1988～91年にも浄化作業を行ったが水産資源の増加にはつながらなかった。
　今回の修復計画は3つのフェーズからなり、2008年から2010年にかけて実施される。具体的には、露天掘跡地の表面全体を1m以上厚に瀝青質土壌で覆土し、銅等の溶出汚染を防止し安定化するため植裁を行う。
　BC州政府は、既に2006年3月に対象となっているTsolum River組合に対して鉱山サイトの修復に向けた調査費として5万C$を提供しており、その調査報告書は2007年12月に、環境省、鉱山エネルギー省並びにTsolum River組合に提出されている。
　今回の措置に関連して、鉱山エネルギー省Krueger大臣は、地域とともに環境に責任を持つ鉱業ビジョンを達成しつつあると述べている。