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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
米:FCXとLundin Mining、DRCコンゴのTenke銅鉱床開発プロジェクトの投資額倍増
DRCコンゴのTenke銅鉱床開発プロジェクトの投資額が、2007年10月時点の9億US$から2008年4月時点の見直しにより17.5億US$(電源開発に係る第三社への融資を含めると19億US$)へと大幅に上方修正された。今回の試算には第1フェーズ拡張計画に対応したインフラ整備費用、電力増強のための費用も計上されている。
当該プロジェクトには今までに475百万US$が投入されており、2,000人が現場での建設作業に従事している。現在、コンクリート打設、タンク建設、鉄骨組立、生活環境を含むインフラ整備が行われており、生産開始時期を2009年の第2四半期と見込む。
開発資金について、FCXは70%負担とともに、Lundin Miningのオーバーラン分への融資を約束している。今までの2008年のLundin Mining負担分は150~180百万US$となっていたが、今回の見直しによりその額は180~210百万US$に増額される。
Tenkeプロジェクトの権益はFCXが57.75%、Lundin Miningが24.75%を保有。第1フェーズは埋蔵量100百万t(銅品位2.3%、コバルト品位0.3%)をベースとしており、年産計画量は銅は115千t/年、コバルトは8千t/年と見込んでいる。
DRCコンゴ政府は、現在Tenkeプロジェクトを含む全鉱業案件に関する契約を見直し中である。FCXとLundin Miningに対しても協議を示唆しており、これにはDRCへの権益譲渡代金、政府の権益比率、地域社会への貢献計画等の見直しが含まれている。このため、National Bankの金融アナリストは、投資額の見直しも相まってプロジェクト動向に注視している。
