ニュース・フラッシュ
2008年5月5日
バンクーバー
武富義和
カナダ:Cameco等、ロシアのウラン鉱山公社ARMZ社を支援
地元紙によると、ロシア国営ウラン鉱山会社Uranium Holding ARMZ(ARMZ社)は、Cameco、三井物産等の支援の下、現在の3倍のウランを生産するため86億US$を投資すると述べている。
ARMZ社は株式、債権の発行により資金調達し、2015年までに世界のウラン消費量の25%に当たる約1万tのウラン生産を行いたい意向。ロシアは2030年までに電力の原子力依存度を現在の16%から30%まで引上げたいとしており、そのためには、31基の既設原子力発電所の1/3以下しかウランを供給していない現状改善に向けウラン鉱山開発が必要としている。
ARMZ社のCEOであるZhivov氏は、まずは新規市場へアクセスするためにCameco等との戦略的パートナーシップを締結したいと述べているが、Camecoは既にARMZ社の傘下にあるTenexとウラン探鉱契約を締結しており、今回のパートナーシップ締結は更にこれを促進することになる。
