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- 金 ベースメタル
カナダ:Barrick Gold、2008年第1四半期生産量は減少するも、金高騰を背景に大幅な増収増益
Barrick Gold(トロント)は5月6日、2008年第1四半期の業績を発表した。
金価格高騰により売上は1,089百万US$から79.8%増の1,958百万US$に拡大し、損益は159百万US$の赤字から514百万US$の黒字に転換した。
金生産量は前年同期2.029百万ozから14%減の1.743百万ozにとどまったが、キャッシュコストは309US$/ozから393US$/ozへと上昇した。地域別の金生産量は北米614千oz、南米541千oz、豪州大洋州435千oz、アフリカ144千oz、キャッシュコストはそれぞれ497、193、438、508US$/ozとなった。2008年通年ベースでは7.6~8.10百万oz、キャッシュコスト380~400US$/ozを見込む。また、銅生産量も前年同期100百万lbから87百万lbへと減少したが、キャッシュコストは0.8US$/lbから0.94US$/ozへと上昇した。通年ベースでは380~400百万lb、キャッシュコスト1.15~1.25US$/ozを見込む。
トピックとしては、400百万US$を投資し建設中のタンザニアBuzwagiプロジェクト(キャッシュコスト270~280US$/oz、生産量250~260千oz/年)が2009年央から立ち上がる。ドミニカ共和国のPueblo Viejo(キャッシュコスト250US$/oz、生産量600千oz/年)は2008年2月末にFSとProject Noticeを政府に提出した。ネバダのCortez Hillsは既に詳細設計を完了しており、1百万oz規模の金鉱山として期待されている。同社が10%の参入権利を有し、最終的には追加40%の権利を保有する南アフリカのSedibeloプラチナプロジェクトのFSは完了した。
