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ニュース・フラッシュ

2008年5月20日 シドニー 永井正博

豪:ウラン輸出が豪経済へ与える影響

 Australian Uranium Association(豪州ウラン協会)は、2030年までに、ウラン輸出増大により、GDPに170億A$以上の価値を付加することができるとした報告をまとめた。
 同報告書は、ウラン協会が、Deloitte法律事務所にまとめさせたもので、ウランの輸出は2007年の約10,000t/年(U3O8)から、2030年までに28,500~37,000t/年(U3O8)になると予測している。世界の原子炉が現在の440から960に増加すると仮定して、豪州GDPに140~170億A$付加することができるとしている。さらに、QLD州政府とWA州政府に対してウラン鉱山開発と生産の禁止措置を解除することを求めている。
 豪州の世界へのウラン輸出シェアは、19%から25%へ増加することが可能であるが、もし、世界の温暖化が進み、予想より多くの原子炉建設が期待されることになれば、2030年のシェアは、30%まで拡大するとみている。これは、輸出金額の増加となり、230億A$から320億A$がGDPに付加される結果となる。

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