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ニュース・フラッシュ

2008年5月26日 ジャカルタ 池田 肇

フィリピン:European Nickel社、Toledo Mining Corporationの買収を通じBerong Nickel社の権益を取得

 European Nickel社(本社:ロンドン)は5月23日、フィリピンToledo Mining Corporation(本社:ロンドン、以下TMC)に対する友好的買収協議を完了し、発行株式の19.3%を取得見込みを明らかにした。今回取得する株式は、TMCの筆頭株主(11.5%)であるInvestika Ltd.から339万1,019株、個人株主であるChris Kyriakouから155万株、Murry Morgan Investment Ltd.から75万株を総額4,800万US$で購入する。これにより、European Nickel社は、Investika社が保有するBeron Nickel Corporation(BNC)の権益18.7%を直接確保する。BRCは現在、Berong、Moorsom、Long Pointの3か所のラテライト鉱床の開発を手掛けているが、TMCはBRCの権益を直接、間接的に56.1%保有しているため、European Nickel社が実質的な経営権を握ることになる。また、TMCは、独自にIpilan(Palawan島)、Ulugan(Palawan島)ニッケルラテライト鉱床開発の権益52%、58%をそれぞれ保有する。TMCが保有するニッケル埋蔵量は、3億7,500万t、ニッケル品位1.3%であり、European Nickel社はTMCへの資本参加によりニッケル120万tの権利を獲得したことになる。

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