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インドネシア:PT Bumi、Herald Resources社の買収価格を引上げ
地元紙によれば石炭大手PT Bumi Resources(PTBR)社は5月26日、北Sumatera島Dairi県で鉛・亜鉛鉱山開発を手掛けるHerald Resources社の買収に関し、国営鉱山会社PT Antamと中国企業China’s Shenzhen Zhongjin Lingnan Nonfemet Co社とのTango連合に対抗して買収額を5億400万A$に引上げると明らかにした。PTBR社によれば、Tango連合の4億9,400万A$を上回る提案で、12月の公開買付価格に対し30¢高い2.55A$/株で買い付けると述べている。5月26日の豪州証券市場におけるHerald Resources社の終値は、思惑買いから2.86A$/株を付けており、PTBR社の買収価格は市場価格を下回る提案となった。PTBR社は、Herald Resources社の現資産価値は、一株当り最大で2.55A$と評価しており、Herald Resources社の株主に対し6月4日までに売却するよう要請している。PT Antamは、Dairi鉛亜鉛鉱開発の権益20%を保有するため、残る80%の権益を確保するためHerald Resources社の獲得に向けPTBR社に対し敵対的買収を仕掛けている。PT Antamは、現在、Herald Resources社の発行株式の10.7%を、PT Bumiは同19.6%を取得しており、Herald Resourcres社の買収劇は、両社の威信をかけたものとなっている。、PTBR社は、Bakrieグループ統帥Aburizal Bakrie現福祉担当調整大臣が経営権を握るインドネシア最大の石炭大手で、鉱業資産の多角化戦略の一環として、鉛亜鉛鉱開発に関心を示している。
