ニュース・フラッシュ
2008年6月9日
ジャカルタ
池田 肇
ベトナム:国営石炭鉱物産業グループ、Dak Nong省人民委員会、ボーキサイト開発で基本合意
地元紙によればVINACOMIN(国営石炭鉱物産業グループ:Vietnam Coal and Mineral Industry Group)とDak Nong省人民委員会は5月29日、同省に豊富に賦存するボーキサイト資源を利用しアルミニウム産業を育成し、地域の社会、経済の発展に協働して取り組むことで基本合意したと明らかにした。VINACOMINは、アルミ世界大手Alcoa(本社:米)とNCAP(Nhan Co Alumina)プロジェクトを手掛け、2010年末の生産開始を目指している。グエン・タン・ズン首相は5月2日、VINACOMINに対し、外資合弁比率の上限を40%とする合弁会社の設立を承認しており、Alcoaとの協議がまとまったと見られ、Dak Nong省人民委員会との合意は、NCAPの本格的始動を意味するものとなっている。NCAPのアルミナ生産量は30万t/年で最終的には60万t/年まで拡張させる計画である。VINACOMINによれば、プラント設計、建設に係るEPC(エンジニアリング調達契約:Engineering Procurement and Construction)は、2008年第3四半期(7~9月)に建設企業体を決定し、本格工事に着手する。VINACOMINはDak Nong省で7件のボーキサイト鉱区を保有しており、2010年までにDak Nong省のボーキサイト埋蔵量を正確に把握したいとしている。
