ニュース・フラッシュ
2008年6月23日
バンクーバー
武富義和
カナダ:Imperial Metals社、Red Cris鉱山開発に伴う環境影響評価に係る上訴審で勝訴
Imperial Metals社(本社:バンクーバー)は、6月16日、下級審によるRed Cris銅プロジェクトの環境影響評価のやり直し命令が連邦上訴審において却下されたと発表した。
これは、2006年5月にbcMetalsが連邦政府に提出し許可となったRed Crisの環境影響評価書に関し、2007年9月25日、MiningWatch Canadaが下級審に異議申し立てを行い、これが認められたことが発端となっている。この判決を不服として、連邦漁業海洋省、天然資源省、司法省、Red Cris Development(Imperial Metals Corp.の子会社)は上訴していた。
今回の決定に対し、MiningWatch Canadaは、当該鉱山の建設用地はStikine川、Nass川等の源流域であり、また、北米で数少ない自然保護地域であること、また、当該鉱山が稼働すれば、183百万tの尾鉱、307百万tのずり及び酸性廃水が排出され、その処理に200年は要することになると警鐘を鳴らしている。
