英：欧州版資源量・埋蔵量規程（PERC）の草案発表

　6月17日、ロンドンにて、近日結成されたIMMa（International Mining and Minerals Association）より、新しい欧州版資源量・埋蔵量報告規程（PERC）の草案が発表された
　PERCとは、Pan-European Reserves & Resources Reporting Committeeの略で、国際標準に基づいた資源量・埋蔵量報告規程である。PERC規程は、豪州のJORC規程、南アのSAMREC規程等に相当する欧州地域における資源量・埋蔵量規程で、CRIRSCO（国際埋蔵量報告合同委員会）にも加盟しているIMMaによって策定されたもので、EFG（European Federation of Geologists）およびIGI（Institute of Geologists of Ireland）の協力の下、現在は草案作成段階である。
　PERC規程では、JORC規程等で使用されている探査結果、資源量、埋蔵量等のカテゴリーが使用されており、英国のロンドン証券取引所（LSE、AIM）、その他の欧州の証券取引所が現在使用している資源量・埋蔵量規程を置き換える計画である。現在のIMMaの計画では、2008年10月までにCRIRSCO加盟国等のコンサルテーションを終え、12月には新しい規程内容を公開する予定である。
　なお、PERC規程が必要な理由として、[1]ロシアや中国などの新興国を考慮した標準化された国際規程の必要性、[2]工業原料への適用、[3]欧州市場で使用する資源量・埋蔵量報告規程の国際標準化があげられる。またPERC規程を策定する上で重要な課題は、資格保有者（Competent Person）の定義の厳格化、新カテゴリー（Historical Estimates）の追加、工業原料の拡大（Dimension Stone等）等である。