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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2008年6月26日 シドニー 増田一夫

PNG:Frontier社のKodu銅・金・モリブデン開発プロジェクトの探鉱ライセンスの更新ならず

 Frontier Resources社(本社:豪パース、以下Frontier社)は、PNGのKodu銅・金・モリブデンプロジェクトの探鉱ライセンスの更新が公式に拒否されたことを発表した。
 PNG鉱業大臣は更新拒否の理由を明らかにしていない。この地域の土地所有者はこの決定に怒り、抗議のため、探鉱ライセンスが更新されるまでポートモレスビーとKoduプロジェクトの実施地域を結ぶトレッキングコースであるKokoda Trackを閉鎖する構えを見せている。
 Frontier社は、土地所有者に対し5%の権益を、Kokoda Track管理局に対し2%の権益提供をそれぞれ申し入れており、地元住民との関係も良好なこと、環境影響調査でも、特に危険はなく、一般的な環境問題については対処可能であることを示しており、PNG政府に対し、Frontier社がKoduプロジェクトに対し既に支出した額に相当する3.2百万A$と、Koduプロジェクトが開発に至った際に得られると予想される利益30億A$を請求する手続を始め、請求が認められれば、土地所有者に対し、Koduプロジェクトが開発に至った際に得られると予想される利益30億A$の5%を提供すると発表した。
 Kodu鉱床は、JORC規程による資源量が、含有金属量で、Cu 754,000t、Au 83.4t、Mo 21,200t、Ag 475tとされている。

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