ニュース・フラッシュ
2008年6月26日
シドニー
増田一夫
豪:外国政府系企業に株式取得上限との憶測
地元紙によれば、豪州連邦政府は外国政府系企業による豪州企業の持株比率の上限を49.9%に制限するとの憶測が出ている。
この憶測は、FIRB(外国投資調査委員会:Foreign Investment Review Board)が、中国のSinosteel社から提出されたMurchison Metals社(本社:パース、以下Murchison社)の株式取得申請の承認を延期していることから浮上したもので、Swan財務大臣はこの憶測を否定したと報道されている。
Murchison社は、2008年5月26日にMidwest Corporation(本社:パース、以下Midwest社)との合併を発表していることから、Sinosteel社によるWA州鉄鉱石資源占有を懸念しているとの見方もある。
地元紙は、株式取得に上限を課した場合には国際協定違反となる可能性を指摘しており、さらに中国政府系企業のみに上限を課すことはできないと報じている。
