閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
マンガン レアメタル
2008年6月30日 ロンドン フレンチ香織

フィンランド:Talvivaara Mining社、Outokumpu社とマンガンのバイオリーチングの共同FSに合意

 Talvivaara Mining社(本社:フィンランド)は6月27日、Outokumpu社とTalvivaara探鉱プロジェクトにてマンガンのバイオリーチングに関する共同FSを取組むことに意した。
 本FSでは、現在Talvivaara鉱区で試行されている新技術のバイオリーチングによるマンガン生産3万t/年の実行性と採算性を評価する予定である。現在までの研究では、マンガン含有量は約0.3%で、回収率はニッケルや亜鉛と同様の値が見込まれている。また、マンガンのバイオリーチングが可能になれば、マンガンの廃水処理工程を省くことが可能となり、これによって環境負担を軽減され、生産コストも削減できると期待されている。
 なお、Talvivaaraニッケル探鉱プロジェクトは、欧州最大のニッケル硫化鉱体として知られ、2008年5月にはフィンランドのタルヤ・ハネロン大統領が現場を訪問する等注目を浴びている。2008年第4半期にはニッケル生産を開始する予定で、2010年にはニッケル年産33,000tでフル生産に達する予定である。

ページトップへ