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豪:ニッケル価格下落による豪州各社への影響
2007年には一時50,000US$/tを越えていたニッケル価格が、いまや20,000US$/t(9.08US$/lb)を下回る勢いで下落しており、ニッケル生産会社は中長期的戦略の見直しを迫られている。
中国のJinchuan Groupは中国国内の新規ニッケル製錬所建設を遅らせており、その豪州パートナーFox Resources社は、WA州Radio Hill鉱山(2008年第1四半期の生産コスト5.93US$/lb)の生産を停止し、銅・鉛・鉄鉱石の探査へ注力すると発表した。
一方、Western Areas社は、2008年第2四半期報告を発表し、Flying Fox鉱山で高品位鉱床開発へ移行したこと等を理由に、Flying Fox鉱山の生産コストが3.98US$/lbから2.05US$/lbへ減少したことを発表し、2011年までWestern Areas社全体の生産コスト3.00US$/lb以下で操業見込みがあることを発表した。
他の豪州のニッケル生産会社の生産コストを比較すると、Minara Resources社は7.05US$/lb、Mincor Resources社は6.12US$/lb、Independent Group社は4.30US$/lb、Panoramic Resources社(旧Sally Malay Mining社)は6.30US$/lbとなっている。
