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豪:BHP Billiton、Rio Tintoの欧州向け鉄鉱石価格が上昇
BHP BillitonとRio Tintoは、欧州向け鉄鉱石(Pilbara ore)価格を前年比71%値上げすることで交渉が決着した。地元紙によれば、BHP Billitonは、欧州向け鉄鉱石価格は、アジア向け価格より低価格で合意した。BHP BillitonとRio Tintoの合意価格は、ブラジルValeが、2008年3月にArcerol Mittalと合意した71%値上げ(Carajas粉鉱)と同等の引上率となっている。この合意価格は、BHP Billitonが日本、中国の高炉メーカーと合意した79.9%値上げより低い。豪州産鉄鉱石の欧州向け輸出量は、BHP Billitonの年間売上高の約2%(1.5百万t)、同様にRio Tintoの3%(6.2百万t)と量的には少ない。一方、世界最大の鉄鉱石輸出企業Valeが欧州向けに輸出する鉄鉱石は75百万t(同社生産量の24%)である。Rio Tintoは、欧州向け輸出量は少なく、合意に至った価格に関してコメントはなく、合意価格は顧客間で相違があるとしている。
