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ニュース・フラッシュ

2008年8月5日 リマ 西川信康

ペルー:Bayovar塩化カリウム開発をAmericas Petrogas社(カナダ)が落札

 業界紙等によると、8月4日、投資促進庁(Proinversion)によるBayovar塩化カリウム開発の入札で、カナダの石油天然ガス開発会社であるAmericas Petrogasが落札した。
 同プロジェクトの範囲は82,159haで、Americas Petrogasは4年間の探査後、2,000万US$を投資して塩化カリウムプラントを建設する。
 同社の落札金額は最終製品1t当り33US$で、投資促進庁の定めた最低入札価格5.16US$を6倍以上上回ったほか、他社の入札価格(Inversiones Pacasmayo:15.55US$、Corporacion Misti:20.10US$)にも大きく差をつけた。
 なお、入札事前審査を受けたValeのほか、Cronus Resources、Strait Gold Corporation、Quimica Pacifico del Peruは応札しなかった。
 Americas Petrogasは、近年塩化カリウムは需要拡大に伴って1t当り700US$と価格が大幅に上昇していること、世界の農業の95%で塩化カリウムが肥料として利用されていることに言及し、本プロジェクトの開発への意欲を示した。同社の事前調査によれば、Bayovarの塩化カリウム埋蔵量は600万tと推定される。

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