ニュース・フラッシュ
2008年8月19日
サンティアゴ
菱田 元
チリ:El Mauro廃滓ダムの訴訟問題、憲法裁判所に持ち込まれる
地元紙によると、El Mauro廃滓ダムが建設された土地の所有権について、Antofagasta Mineralsが管理するLos Pelambres鉱山とCoquimbo地区の農民との間の法的争いが新たな局面に転じている。
Antofagastaが唯一合意できていないMauro農業団体は、憲法裁判所へ法令に対する不適用の申立を提出し、憲法裁判所はその申立を受入れた。これにより、サンティアゴ上訴裁判所における公判は一時停止され、今後の日程は近日中に発表される。同社は上訴裁判所での公判をこれ以上遅れさせないため、問題となっている主張を取り消しており、2009年第1四半期に予定されているEl Mauro廃滓ダムの操業開始には影響がないと見ている。
Los Pelambres鉱山では現在使用しているLos Quillayes廃滓ダムが2009年1月に満杯になることから、El Mauro廃滓ダムに580百万US$を投資しており、鉱山の開発計画に必要不可欠である。同社は、2008年5月にEl Mauro廃滓ダムの問題で11件の裁判のうち10件で和解し、灌漑用水権者及び農園主に23百万US$を支払っている。
