閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2008年8月25日 シドニー 原田富雄

豪:BHP Billiton、Rio Tintoが所有するPilbara鉄鉱石輸送用鉄道の利用開放に向けた動き

 WA州Pilbaraにおいて、鉄鉱石輸送用にBHP BillitonとRio Tintoが所有する鉄道の利用を第三者に開放する議論は継続中で、自らこの地域に鉄鉱石鉱山と鉄道を持つFortescue Metals社は、競争委員会(NCC)を通じて利用開放を勝ち取る行動を起こしている。
 一方、鉄道の第三者利用について、経済コストとして300億A$が発生するとしてBHP BillitonとRio Tintoは開放に否定的である。
 これに対して、アナリストはBHP BillitonとRio Tintoが示したコストは生じないとし、むしろ鉄道利用を開放することで両者に利益をもたらすと分析している。
 今後NCCは、第三者の鉄道利用を認めるよう勧告を出すことが予定されており、第三者が利用する条件、例えば費用については当事者間で交渉することになるが、これが不調に終われば、NCCはその仲裁のために当事者に対して競争・消費者委員会(ACCC)に紛争を持ち込むよう勧告することができる仕組みとなっている。

ページトップへ