中国：中国国内最大級の埋蔵量を有する玉龍銅鉱山が操業開始

　安泰科によれば、中国国内最大級の埋蔵量を有するとされるチベット玉龍銅鉱山(チベット自治区)が操業を開始した。同鉱山を開発する玉龍銅業公司の権益58％は西部鉱業株式有限公司が保有している。
　第1期プロジェクトが完成する2010年には3万t/年の銅地金を生産する計画で、投資額は18億元(290億円相当)である。年間生産額は16.5億元(265億円相当)、税込利益は4.5億元(70億円相当)と見込まれ、将来的には年産量を10万t/年に引上げる計画である。チベット自治区・経済委員会によると、玉龍銅鉱山は2008年9月末に正式に操業を開始し、2008年内に1,800～2,000tの銅地金を生産する計画である。
　玉龍銅鉱床は、チベット昌都地区金沙江沿いに位置する中国国内最大の埋蔵量を有する斑岩型と一部スカルン型からなる銅鉱床で、埋蔵量は銅量ベースで650万t以上、推定埋蔵量は1,000万tと見込まれており、中国で最大、アジアでも第2位の規模とされている。玉龍銅鉱山開発計画は、国家関連環境保護の遵守、鉱山からの廃水、廃ガス、廃棄物の排出及び騒音に万全の対策を講じた計画としている。