ニュース・フラッシュ
2008年8月27日
リマ
西川信康
ペルー:Votorantim、ペルー企業を相次いで買収か
リマ近郊にあるCajamarquilla亜鉛製錬所を所有するVotorantim(本社:ブラジル・サンパウロ)によるペルー亜鉛企業の株式取得の動きが相次いでいる。
業界紙等によると、8月18日、リマ証券取引所ではMilpo社の株式全体の5%に相当する5,220万株、(約1億1,500万US$相当)が取引され、同株価は15%上昇した。8月20日までの時点でVotorantimによるMilpoの株式所有率は、25.06%から35%に増加したとの見方もある。
証券アナリストらは、Vorotantimが2008年4月に、Milpo株式の公開買付に失敗しており再び株式取得の機会を窺っていた可能性があること、また先日Cajamarquilla製錬所の拡張を発表したことから、鉱山への資本参加を拡大することで原料の亜鉛精鉱を安定的に確保する狙いがあると指摘している。
一方、Atacocha鉱山会社(ペルー・Pasco県でAtacocha鉛・亜鉛鉱山を操業)の株価も、8月26日に13.9%上昇し、取引額は360万US$に達した。また、翌27日も株価の終値は3.70N.Solesで、前日比で10.45%の上昇となった。証券関連筋によれば、VotorantimによるAtacochaの株式大量買付或いは買収の噂が値上りの要因となっている。
