ニュース・フラッシュ
2008年9月9日
サンティアゴ
菱田 元
チリ:SONAMI会長が次期10年間のチリ鉱業投資額を350億US$と予測
9月4日付け地元各紙によると、9月3日に開催されたSONAMI(チリ鉱業協会)の設立125周年記念夕食会の席で、Alfred Ovalle会長は今後10年間のチリ鉱業投資額として350億US$を期待していると述べた。
同氏によれば、1990年代の鉱業投資ブームの第2波が再来するとも言われており、350億US$の投資額のうち、約120億US$はCODELCO、残り230億US$は民間企業投資である。チリ鉱業はGDPの22%、輸出歳入の65%、国税収の約1/3を占めることを示し、チリ経済に鉱業が与えている影響の大きさを強調した。
また、同会長は鉱業特別税(ロイヤルティ)が有効に活用されていないとし、元々鉱山地域での活用が考案されていたように、その一部を環境賠償責任に充てること、休廃止鉱山の鉱害防止のために使用することを提案した。更に、環境問題に関してチリが環境賠償責任といったテーマと向き合う事は、先進国へ一歩近づくことであり、更に自由貿易協定終結のために必要とされる一国の責任を果たし信用度の強化に繋がるとコメントした。
同席したBachelet大統領はスピーチの中で、本件に関してOvalle会長を支援すると述べた。
