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ニュース・フラッシュ

2008年9月16日 サンティアゴ 平井浩二

チリ:Escondidaがチリ史上最大の投資計画‐35億US$を投じ新規海水脱塩プラント建設を検討中‐

 9月8日付地元各紙の報道によると、Escondidaは鉱山操業用水を確保するため35億US$を投じて鉱石積出港Colosoに海水脱塩プラントを新規に建設する計画である。なお、同社は2006年に同様の海水脱塩プラントを建設しており、今回のプラントは2基目となる。
 チリ北部の砂漠地帯で操業をする鉱山会社においては、鉱山操業用水の確保が重要な課題となっているが、Escondidaは、用水確保のため海水脱塩プラント建設に係る環境影響調査をチリ環境当局Canamaに提出した。本プロジェクトは計画段階であるが、現在の見通しでは、投資額が35億US$に達する見込みで、事業投資額としてチリ史上最大規模となる。
 同社が提出した環境影響調査によると、同プラントの処理能力は3,200L/秒であり、海抜3,100mに位置する同山までの距離180kmをポンプアップ流送する計画である。なお、オペレーターのBHP Billitonによると、本計画実施の可否や規模については、建設資材の価格動向と同社が鉱山周辺で実施している地下水脈の探査結果次第である。2009年下期に工事を開始し、2012年中に操業を開始したい意向で、建設に携わる労働者は約6,500人を見込んでいる。

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