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- 鉱種:
- 銅 亜鉛 ベースメタル
アルバニア:トルコ系BERALBA社によるMunella銅・亜鉛鉱山の生産開始
トルコの鉱山会社BEER ONERの現地子会社BERALBA社は、アルバニア北・中央部の多金属鉱床地帯において2000年に鉱業権を取得していたMunella鉱区に関し、その後の探鉱及び鉱山の再開発(投資総額は5.6百万US$)を経て2007年から生産を開始しており2009年よりフル生産に入る計画である。粗鉱生産量は2007年実績量100千t、2008年計画量は120千t/年(粗鉱品位Cu 3%、Zn 1%)であり、2009年より130千tのフル生産に入る見通しである。旧銅鉱山公社による操業時は725~926mS.L.(海抜)間に坑道が展開されており坑内輸送はバッテリーロコによる軌道輸送であったが、最下底の675mS.L.レベルに新たにトラックレス水平坑道を開削し、採鉱はサブレベルケービング法が採用され、鉱石は坑内トラックにより搬出される。
Munella鉱床は銅鉱化帯、亜鉛鉱化帯、黄鉄鉱帯に3分類され、埋蔵量は860万t、品位Cu 0.97%、Zn 0.68%、Au 0.7g/t、Ag 15g/t、S 19%である。
選鉱は15km上流側のFushe-Arrez選鉱場(25年前の中国製)を暫定的に使用して銅・亜鉛バルク精鉱が生産されており、同選鉱場まで鉱石はトラック輸送されている。現在、カザフスタンから購入した中古浮選機が現地に到着しており今後設置作業に入る。
アルバニアでは1993年以降、クロム、ニッケル、銅に関する鉱業公社三社の廃止と鉱業権の民営化、外資への開放政策を進めているが、本山の再開発は小規模ながら同国におけるベースメタルの民営化鉱山第1号となった。
