フィリピン：Tampakan銅・金プロジェクト権益をフィリピン企業Alsons社が取得へ

　豪州の探鉱企業であるIndophil Resources社(以下、Indophil社)は、フィリピン・Mindanao島南部に保有するTampakan銅・金プロジェクトの権益34.23％を香港の投資会社の支援を受けたフィリピン企業Alsons Corp.(以下Alsons社)に売却する覚書を締結したと発表した。本件は、権益の62.5％を保有するXstrataとAlsons両社がIndophil社の買収合戦を行い、Indophil社経営陣はAlsons社による買収を受入れていたものの、Indophil社の90％以上の株式を取得する買収条件に達していなかった。このため、企業買収でなく、プロジェクト買収という形での覚書となった。買収価格は株式取得の場合と同一で、Alsons社側がIndophil社1株当り1.28A$を支払うというもの。同社の発行済み株式数は約393百万株であり、総額503百万A$(約392百万US$)となる。同社は受領した金額から経費を差引き、株主に分配する予定。Tampakanプロジェクトは、精測・概測・予測鉱物資源量22億t、品位Cu 0.591％、Au 0.231g/t、Mo 0.007％(カットオフ品位Cu 0.3％)とされている。