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ニュース・フラッシュ

2008年10月14日 シドニー 原田富雄

豪:OZ Minerals社、合併後の資産見直しに着手

 OZ Minerals社(以下、OZ社)は、9月、WA州・Golden Grove鉱山の亜鉛生産量を2009年度は5万tまで減産すると発表した。世界的な景気後退により資源価格が下落する中、合併前のOxianaとZinifexが所有していた資産について再検討するとして、探鉱計画の見直しに着手した。
 その一つとして、OZ社は、Terramin Australia社(本社:SA州Adelaido、以下Terramin)とのJVであるSA州のMenninnie Damプロジェクト(鉱量380万t、品位Pb 3.2%、Zn 4.0%、Ag 34g/t)について、所有する76%の権益を売却しようとしている。本プロジェクトは、合併前のZinifexが8百万A$を投じて2007年に76%の権益をTerraminから得たものであるが、OZ社からの売却の申し出を受けたTerraminの最高財務責任者は、今後アルジェリアにあるTala Hamza亜鉛鉱山の開発に注力し、2010年には粗鉱生産量で2百万t、最終的には同鉱山の生産を4、5百万tに拡充する考えを示した。
 また、Trafford Resouces社(本社:WA州Perth)は、SA州のWilcherry Hill多金属鉱床探鉱プロジェクトからもOZ社は撤退すると発表したが、OZ社は否定している。
 一方、ウラン開発に関しては景気後退の影響をさほど受けておらず、OZ社の資産見直しの対象からは外されているとみられる。OZ社が46%の株式を所有するウランジュニアのToro Energy社は、SA州のWilunaプロジェクトのプレFS結果を発表し、結果が良好であることから開発を進めるとしている。

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