ニュース・フラッシュ
2008年10月21日
シドニー
原田富雄
豪:Augur Resources社、NSW州Yeovalプロジェクトの探鉱結果を発表
10月14日、Augur Resources社(本社:シドニー、以下Augur社)は、NSW州のLachlan褶曲帯にあるYeoval銅・金・モリブデン・銀探鉱プロジェクトにおける試掘結果を発表したところ、19孔のボーリングの内2孔から、銅・金の重要な鉱徴を発見した。Yeovalは斑岩型銅・金鉱徴として豪州で初めて発見された鉱床として知られているが、その後2008年にAugur社の探鉱開始まで本格的な探査が行われていなかった。
Yeoval銅・モリブデン・金・銀鉱床のボーリング探鉱結果
孔番 | 着鉱幅 | 品位 | |||
(m) | Cu(%) | Mo(%) | Au(g/t) | Ag(g/t) | |
YA011[1] | 90 | 0.9 | 0.01 | – | 3.7 |
[2] | 10 | 0.87 | 0.01 | – | 4.15 |
YA010[1] | 19 | 1.12 | 0.02 | – | 6.5 |
[2] | 19 | 0.47 | 0.01 | – | 1.8 |
YA009[1] | 28 | 0.83 | 0.02 | 0.21 | 3.5 |
[2] | 9 | 0.56 | – | – | 1.8 |
YA008 | 50 | 0.54 | 0.03 | 0.48 | 4.3 |
(出典:Augur Resources Ltd.ホームページ)
同地域には、世界クラスの銅・金鉱山であるCadia、Ridgeway、North Parkes及びCowalがあることで知られ、銅、金及びニッケルを中心に探鉱・開発を手掛けるAugur社は、Yeovalプロジェクトの他に同プロジェクト西方約100km西にあるCollerinaプロジェクトにおいてニッケル・コバルトの探鉱を2008年から実施している。同プロジェクトのHomeville鉱床はJORC基準で12.2百万t(品位Ni 0.91%、Co 0.06%)とされ、2009年も引続きボーリング探鉱を行う予定である。
